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経験、スキルに自信がない!本当に転職できるの?

国家資格別

看護師としての経験やスキルに自信がない場合、自分には転職はまだ早いかも、どこも雇ってくれないだろう、応募しても落ちるのではと考えがちですが、実は転職活動は十分に可能です。

実際、多くの看護師が同様の不安を抱えながらも新たな職場で成功を収めています。筆者のクリニックにも未熟で転職してきている看護師もいて、当院で育ってくれればと採用に踏み切ってます。

そんなネガティブな考えを持った看護師に、転職を成功させるための具体的な方法と戦略について詳述していきます。

自己分析とスキルの棚卸し

まず最初に行うべきは、自分の経験やスキルを客観的に評価することです。自己分析は非常に大切です。自己分析を通じて、どのような強みがあるのか、どの分野で経験が不足しているのかを明確にすることが重要です。以下のポイントを考慮しながら自己分析を進めてください。

  1. 過去の経験の整理:
    • 少ないキャリアでも、これまでどのような診療科で働いてきたか、それぞれの診療科でどのような役割を担ってきたか、自分は何を成し遂げたのかを具体的に書き出してみましょう。
    • 特定の業務(例えば、注射、点滴、患者教育など)に関する経験と、それぞれの業務に対する自信の程度を評価します。これは、正直に書き出します。
  2. スキルセットの評価:
    • 技術的スキル(臨床技術、医療機器の操作など)とソフトスキル(コミュニケーション能力、チームワーク、問題解決能力など)を分けてリストにし、それぞれに対する自信の程度を評価します。他人から評価されたこと、指摘されたこともあれば、書き出してみてください。
    • 自分が持っている認定資格や受講した研修、セミナーなどもすべて記録しておきましょう。
  3. 強みと改善点の特定:
    • 上記で書き出した自己分析を通じて見えてきた強みを明確にし、それをどう活かせるかを考えます。
    • 同時に、自分のスキルや経験において改善が必要な点を特定し、それを補うための具体的な方法を考えます。先輩から指摘された面なども一緒に考えてみます。

スキルアップの機会を探す

もし特定のスキルに自信がない場合、スキルを向上させるための機会を積極的に探してください。現在、多くの研修やセミナー、オンラインコースが提供されており、これらを活用することで不足しているスキルを補うことができます。学ぶ姿勢は非常に大切であり、自身のスキルを上げていく良い機会になります。

  1. 研修やセミナーの受講:
    • 看護協会や医療機関が主催する研修やセミナーに参加することで、最新の知識や技術を習得できます。特に、自分が興味を持っている分野や不足していると感じるスキルに関連するプログラムを選びましょう。
  2. オンラインコースの活用:
    • オンライン教育プラットフォームでは、看護師向けの多様なコースが提供されています。
    • 自分のペースで学習できるため、仕事をしながらでもスキルアップが可能です。
  3. 実践を通じた学習:
    • 実際の業務を通じてスキルを磨くことも重要です。例えば、新しい技術を試してみる、他の看護師と協力して学ぶなど、実践的な経験を積むことが大切です。

転職エージェントの利用

転職エージェントの利用は、転職活動を円滑に進めるための強力なサポートとなります。エージェントは求人情報の提供だけでなく、履歴書の書き方や面接対策のサポートも行ってくれるため、自信を持って転職活動に臨むことができます。

  1. 専門的なアドバイス:
    • エージェントは医療業界に精通しており、現在の求人市場の動向や、各病院やクリニックの詳細な情報を提供してくれます。あなたの経験やスキルにあった医療機関を紹介してもらうことが可能になります。
    • 自分の経験やスキルに合った職場を紹介してもらうことで、ミスマッチを防ぐことができます。エージェントの紹介で既に働いている看護師がいる場合もあったり、また、紹介した看護師の離職率なども計測している場合もあります。
  2. 履歴書と面接対策:
    • 履歴書の書き方や面接での受け答えに不安がある場合、エージェントが具体的なアドバイスを提供してくれます。非常に強い味方です。
    • 自分の強みを最大限にアピールできるよう、プロの視点からのフィードバックを受けることができます。
  3. 交渉の代行:
    • 給与や勤務条件の交渉に不安がある場合、エージェントが代行して交渉を行ってくれるため、スムーズに進めることができます。事前交渉なども先にやっておいてくれます。

職場見学やインターンシップ

転職を考えている病院やクリニックを実際に見学することは、職場環境や業務内容を理解するために非常に有効です。いきなり面接も問題ありませんが、一旦、見学やインターンシップを通じて、自分に合っているかどうかを確かめることができます。これらも交渉可能です。

  1. 職場見学の利点:
    • 実際の職場環境を確認することで、自分の期待や希望と合致しているかを判断できます。先輩、同僚、師長、そして医師やコメディカルなどとの関係性も事前にチェックすることが出来ます。
    • スタッフとのコミュニケーションを通じて、職場の雰囲気や働き方を理解することができます。これが非常に大切で、ミスマッチを防ぐ方法の1つです。
  2. インターンシップの活用:
    • インターンシップが可能か否かは、医療機関次第ですが、短期間のインターンシップを行うことで、実際の業務を体験し、自分のスキルがどの程度通用するかを確認できます。
    • インターンシップ中に得られるフィードバックを基に、転職後に必要なスキルや知識を把握することができます。

ネットワークを使う

同僚や友人、看護師コミュニティなどネットワークを活用し、情報収集やアドバイスを求めることも重要です。人脈を広げることで、新しいチャンスが見つかることがあります。

  1. 看護師コミュニティへの参加:
    • オンラインやオフラインの看護師コミュニティに参加することで、最新の求人情報や業界のトレンドを知ることができます。
    • 他の看護師からの経験談やアドバイスを聞くことで、自分のキャリアプランをより具体的に描くことができます。
  2. プロフェッショナルな関係の構築:
    • 同僚や上司との関係を深めることで、職場内外での支援を得やすくなります。
    • 信頼できる人脈があれば、転職活動中に助言や推薦を受けることができるため、有利に働くことがあります。

柔軟性を持つ

初めての転職で理想の職場に出会えないこともありますが、経験を積むことが非常に大切です。まずは経験を積むために、少しでも興味のある分野や条件の合う職場で働いてみるのも一つの方法です。

  1. キャリアの段階的なステップアップ:
    • 最初から理想の職場を目指すのではなく、ステップアップを考えることも有効です。最初の転職では、自分のスキルや経験を活かせる職場を選び、そこで経験を積みながら次のステップを目指します。
    • 小さな成功を積み重ねることで、自信をつけ、将来的により高い目標を達成することができます。働きながら、次は何を目指すかを考えていく機会にしても良いと思います。
  2. 興味の幅を広げる:
    • 自分の興味や関心を広げることで、新しい分野や職種にもチャレンジしやすくなります。狭く考えず、広く考えるのも手段です。
    • 未経験の分野でも、熱意と努力次第でスキルを習得し、成功することが可能です。学ぶ姿勢が非常に大切です。

最後に

看護師としての経験やスキルに自信がないと感じることは自然なことです。しかし、上記に記述した方法を実践していく上で、自信を持って転職活動に臨むことができます。転職は大きな決断ですが、計画的に準備し、エージェントなどから適切なサポートを受けることで、成功する可能性が大いに高まります。自分の強みを活かし、積極的に転職活動してみてはいかがでしょうか?

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