あなたは、何を基準に転職活動を行いますか？
僕が面接で聞くのは、「転職活動で、一番重要視していることは何ですか？」です。
日本看護協会のデータによれば、看護師の離職率は、10%から20%の間で、離職要因は複数と考えられています。
まずは、労働環境の悪化が挙げられます。看護師は24時間体制で患者のケアに当たるため、長時間の勤務や夜勤、休日出勤などが日常的に行われます。これに加えて、人手不足が看護師の負担を増大させ、ストレスや疲労感を引き起こします。その結果、職場の離脱を選択する看護師が増えています。
また、給与や福利厚生の不満も離職率の要因として重要です。看護師の給与はその責任や労働量に比べて不足していると感じる人が多く、さらにキャリアアップの機会や福利厚生が充実していないとの声もあります。これらの要素が看護師のモチベーションや職場への満足度に影響を与え、転職を検討する動機となっています。
さらに、人口の高齢化や慢性疾患の増加に伴い、看護師の需要が増加。しかし、看護師の数は需要に対して追いついておらず、人手不足が深刻化しています。これにより、残業や負担が増大し、看護師のストレスや疲労が増加しています。
以上の要因から、看護師の離職率の増加は医療現場全体の課題となっていますが、これは他の資格も同様なのではないでしょうか？
労働環境の改善、給与・福利厚生の充実、人材確保策の強化などが必要とされている状況なので、各医療機関が、定着率向上につながる努力はしているはずです。
僕の医療機関でも、働きやすい職場づくりを意識しながら、離職率低下に励んでいます。ちなみに働きやすい職場の特徴は多岐にわたりますが、以下にいくつか挙げてみます。
良好な労働環境：清潔で快適な職場環境、適切な温度管理、適切な照明など、従業員の快適さを確保することが重要です。また、十分な休憩時間や適切な休暇制度も労働環境を向上させます。
働きやすいスケジュール：柔軟なシフト制度や残業の適正化、予測可能な勤務時間など、従業員がバランスの取れた生活を送るためのスケジュールを提供することが重要です。
適正な給与と福利厚生：市場水準以上の給与やボーナス、健康保険、退職金制度、子育て支援などの福利厚生が従業員の生活を支えます。
キャリア開発と成長の機会：教育・研修プログラムやキャリアパスの提供、昇進や昇給の可視化により従業員は自己成長を達成しやすくなります。
コミュニケーションとフィードバック：従業員と管理層の間でオープンで透明なコミュニケーションが行われ、フィードバックが双方向で行われることで、従業員は自分の声が聞かれ、成長や改善の機会を得ることができます。
仕事への意義や価値：従業員が自分の仕事が重要であり、社会的な価値を持つと感じることは、モチベーションを高め、職場の満足度を向上させます。
これらの要素が組み合わさることで、働きやすい職場環境が形成されます。従業員が満足し、やりがいを感じながら働ける環境を提供することは、企業や組織の成功にとっても重要です。
