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医療業界の福利厚生ガイド

医療情報
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医療業界の福利厚生ガイド

医療業界の福利厚生は、法定福利厚生と法定外福利厚生に大きく分かれます。法定外福利厚生に関しては、医療機関の規模に応じて種類も異なってきます。小さなクリニックになればなるほど、法定福利のみという場合もあります。

医療業界の福利厚生は、他の業界と比べても非常に重要な役割を果たしています。医療従事者は常に高いストレスと責任を負っているため、福利厚生の充実が働きやすさやモチベーションにも直結します。そんな福利厚生に関して記述してみたいと思います。

法定福利厚生

これは、すべての企業が加入することが義務付けられている制度です。

  • 健康保険・厚生年金保険:医療費の補助や、老後の年金受給などの制度。職員数や週の勤務時間によって加入の可否があります。
  • 雇用保険:失業時の生活を支えるための重要な制度です。雇用保険は、労働者が失業した場合や育児・介護などで休業する場合に給付を行うもので、医療業界の従事者も一般的にこの保険に加入します。週20時間以上の勤務で加入可能です。失業等給付、高年齢求職者給付金、育児休業給付、介護休業給付、教育訓練給付、就業促進手当があります。
  • 労災保険:仕事中の病気やケガに対する治療費や休業給付などの制度。労働者として雇用されている全ての医療従事者が対象です。パートタイムやアルバイトで働く医療従事者も含まれます。一般的には、療養補償給付、休業補償給付、障害補償給付、遺族補償給付があります。その他としては、介護補償給付、葬祭料、特別支給金などもあります。

法定外福利厚生

医療機関における法定外福利厚生は、従業員の満足度を高め、働きやすい環境を提供するために重要な役割を果たします。法定外福利厚生は、法定福利厚生(社会保険や労働保険など)に加えて提供されるものであり、医療従事者のニーズに合わせた多様な福利厚生が含まれます。

正社員で受けられる福利厚生なのか、入職初年度から使える福利厚生なのか、パートやアルバイトでも利用できる制度なのかもしっかりリサーチの必要があります。

ベネフィットステーションなど、法定外福利厚生をアウトソーシングしているところも多くなりましたが、コロナ禍で、外出制限などがあった影響で、福利厚生を見直したところも多くあります。以下に、医療機関で一般的に提供される法定外福利厚生の具体例を挙げます。

健康・医療関連の福利厚生

  • 健康診断の充実:
    • 年に1回の定期健康診断に加え、より詳細な健康診断や特定検診を提供する。
    • がん検診や生活習慣病検診などのオプション検診を追加する。
  • 予防接種の提供:
    • インフルエンザ予防接種やB型肝炎予防接種、その他の感染症予防のためのワクチン接種を無料または割引価格で提供する。
  • メンタルヘルスサポート:
    • カウンセリングサービスの提供や、メンタルヘルス専門医との相談窓口を設ける。
    • メンタルヘルス休暇の導入。

経済的支援

  • 住宅手当・社宅の提供:
    • 住居費の補助や、病院近隣に社宅を提供することで通勤の負担を軽減する。
  • 交通費補助:
    • 通勤定期代や駐車場代の補助を行う。高速道路料金などの補助も行っているところもある。
  • 福利厚生費補助:
    • 食事代補助、子供の教育費補助、自己啓発のための費用補助など、多岐にわたる経済的支援を提供する。
  • 永年勤続補助:
    • 10年などの節目に金一封や商品券、その他を補助する。

勤務環境の改善

  • 勤務時間の柔軟化:
    • フレックスタイム制度や時短勤務制度を導入し、ワークライフバランスを向上させる。
  • リモートワークの導入:
    • 一部の業務に対してリモートワークを認めることで、柔軟な働き方をサポートする。
  • 休暇制度の充実:
    • 有給休暇のほかに、リフレッシュ休暇やバースデイ休暇などの特別休暇を提供する。感染症休暇や冠婚葬祭などの休暇もチェックしておく必要があります。

教育・研修制度

  • 継続教育支援:
    • 医療従事者のスキルアップのために、定期的な研修やセミナーを開催する。
    • 認定資格や専門資格取得のための費用補助や、外部研修や各種学会への参加費用を負担する。
  • キャリア開発プログラム:
    • キャリアパスの明確化と、それに応じた研修プログラムの提供。
    • メンター制度やキャリアコンサルティングを通じて、個々のキャリア形成を支援する。

福利厚生施設

  • リラクゼーションスペース:
    • 職場内にリラックスできる休憩スペースや仮眠室を設ける。
  • フィットネス施設の利用:
    • 職場内や提携施設のジムやフィットネスセンターの利用を無料または割引で提供する。
  • 社員食堂・カフェテリア:
    • 栄養バランスの取れた食事を提供する社員食堂やカフェテリアを運営する。

社内イベントやコミュニティ活動

  • 社内イベント:
    • チームビルディングや社員同士の交流を目的としたイベント(懇親会、運動会、忘年会など)を定期的に開催する。
  • ボランティア活動:
    • 社会貢献活動や地域活動への参加を奨励し、そのための支援を行う。

医療業界における福利厚生の傾向

近年、医療業界では、人材確保競争が激化しており、福利厚生制度の充実が重要視されています。特に、ワークライフバランスの支援に力を入れている医療機関が増えています。働く上で非常に重要なファクターになりますので、転職の際の大きなきっかけにもつながると思います。

  • 短時間勤務制度
  • フレックスタイム制
  • テレワーク制度
  • 託児所
  • 介護休暇

福利厚生制度の選び方

求職活動において、福利厚生制度も重要な判断材料となります。医療機関の規模によっても様々ですし、小さなクリニックでも大病院に負けないような福利厚生を持っているところもあります。よって、自身で下記をしっかり定めることが大切になります。

  • 自分が重視する項目を明確にする
  • 企業のホームページや求人情報で確認する
  • 疑問点は、面接で質問してみる

■ まとめ

医療業界の福利厚生は、医療機関によって様々です。魅力的な福利厚生を備えているところも沢山あります。また、住宅手当など経済的な支援を行っているところは、給料の手取り額に大きく影響します。今所属している医療機関の法定外福利厚生が当たり前ではなく、世の中には、多種多様の考えをもった医療機関が存在します。転職の際には、自分に合った制度を選ぶためにもしっかりとした情報収集を行う必要があります。

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