看護師は、長時間労働や過酷な労働環境などから、転職を考える人も少なくありません。しかし、中々職場を辞める選択肢までは考えにくいのではないでしょうか?
しかし、筆者も同じでしたが、職場を辞める選択は決して間違いではなく、スキルアップや待遇改善、その他にも良い事が沢山ありました。もし、少しでも「転職しようかな」と考えたのではあれば、是非、このページを読んでみてください。看護師が転職を考えるべきタイミングと、その方法について詳しく見ていきましょう。
転職のタイミング
1. 仕事のストレスが限界に達した時
看護師の仕事は、身体的にも精神的にも負担が大きいと思います。うちの娘も看護師ですが、頻繁に職場の文句を言っています(笑
娘には、「うちに来る?」なんて冗談半分で誘って「No!」を突きつけられるのがいつもの落ちですが、人に愚痴って解決するくらいであれば、まだ大丈夫だと思っています。
しかし、娘とは違って、愚痴ったくらいでストレスが改善されないケースも絶対にあると思います。
患者の命を預かる責任の重さや、同僚との人間関係、過重労働などが原因でストレスが溜まりやすい環境ですので、ストレスが限界に達する前、健康を害する前に転職を考えるべきだと思います。
2. キャリアアップを目指したい時
看護師としてのキャリアアップを目指す場合、新しい環境での経験やスキルアップが必要になることがあります。例えば、キャリアパス、クリニカルパスを導入しているような病院、看護部がしっかりしている病院、また、専門看護師や認定看護師を目指すために、より高度な医療を提供している病院や特定の専門分野に特化した職場などが該当すると思いますが、スキルアップしたいという気持ちがあるのなら、早めに転職することが有効です。
3. ワークライフバランスを改善したい時
看護師の仕事はシフト制が多く、プライベートの時間が確保しにくいことがあります。結婚や子育てを機に、家庭との両立を図りたいと考える看護師も多いはずです。住む地域も含め、より柔軟な勤務形態や働きやすい環境を求めて転職を考えるのも一つの選択肢です。
4. 給与や待遇に不満がある時
看護師の給与や待遇は、働く施設によって大きく異なります。筆者のクリニックも決して高いとは言い難いですが・・・・現在の職場での給与や待遇に不満がある場合、より良い条件の職場を探すことでモチベーションを向上させることができます。面接をしていると、給料面に関する交渉は非常に多い傾向にあります。基本給よりも、おおよその手取り額、賞与、夜勤手当などを聞かれることが非常に多い気がします。
5. 職場の人間関係が悪化した時
看護師の仕事はチームワークが重要ですが、職場の人間関係が悪化すると働きづらさを感じることがあります。うちの娘も会う度に上司や他の病棟の関係を口にしています。まあ、皆同じ環境で育ったわけでないので、考え方や行動力は十人十色だと思います。
しかし、やはりストレスになる人間関係が改善されない場合は、新しい環境でリスタートすることも検討すべきだと思います。
転職の方法
1. 自己分析を行う
まずは、自分が転職を考える理由や、転職後に求める条件を明確にすることが重要です。自己分析を行うことで、理想の職場像が見えてきます。例えば、給与や勤務時間、職場の雰囲気、キャリアアップの機会など、自分にとって何が重要かを整理しましょう。
2. 転職サイトやエージェントを活用する
このサイトでは何度も言っていますが、看護師用の転職サイトやエージェントを利用することで、多くの求人情報を効率的に収集することができます。転職エージェントは、履歴書の書き方や面接対策などのサポートも行ってくれるため、初めての転職でも安心です。転職サイトやエージェントを利用する一番のメリットは、非公開求人を紹介してもらえることです。
3. 現職場の退職手続きを確認する
転職を決意したら、現職場の退職手続きを確認しましょう。退職時には、就業規則に基づいた手続きを行う必要があります。退職願を提出するタイミングや、引き継ぎの期間などを考慮して、円満退職を目指しましょう。
面接に来ても退職出来る日程が定まっていない人も非常に多くいます。私としては、曖昧な状況の人に内定を出すことはしていません。やはり当てにならないからです。転職活動をしているのであれば、自身の医療機関をしっかり理解して、いつどのタイミングで辞めて転職出来るのかは、しっかり伝えられるようにして欲しいと思っています。
4. 履歴書と職務経歴書を準備する
履歴書と職務経歴書は、転職活動において重要な書類です。自身の経験やスキルをアピールするために、正確かつ分かりやすく記載しましょう。また、志望動機や自己PRも具体的に書くことで、採用担当者に好印象を与えることができます。
5. 面接対策を行う
面接では、自分の強みや転職の理由、これまでの経験について聞かれることが多いです。事前に想定される質問に対する回答を準備し、練習を重ねることで自信を持って面接に臨むことができます。また、面接当日の服装やマナーにも注意しましょう。
6. 新しい職場の情報を収集する
内定をもらったら、新しい職場の情報を詳しく調べましょう。職場見学や先輩看護師との面談を通じて、実際の働きやすさや職場の雰囲気を確認することが大切です。事前に情報を得ることで、入職後のギャップを減らすことができます。
まとめ
看護師が転職を考えるタイミングと方法について述べてきました。ストレスやキャリアアップ、ワークライフバランスの改善など、転職の理由は人それぞれですが、自分にとって最適な職場を見つけるためには、計画的な転職活動が必要です。自己分析をしっかり行い、転職サイトやエージェントを活用して情報を収集し、準備を整えてから新しい一歩を踏み出しましょう。成功する転職が、あなたの看護師としてのキャリアをさらに充実させることを願っています。